時・条件を表す副詞節の中では何故現在形になるのか

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大学受験・高校受験の英文法で、ただただ暗記をさせられる謎ルールがいくつかあります。

今回はそんな中でも時・条件を表す副詞節の中では未来形ではなく現在形を使うという謎ルールがなぜ産まれたのか解説していきます。

現代の英語と昔の英語と二軸のみでとらえていますが、実際はさらに複雑な動きがありました。更に細かく知りたい人は、自分で論文を読み漁ってください。
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現在形にするのは二つの文法ルールの名残が原因

文法は歴史的に多くの文脈を抱えており、基本的に例外事項は英語の歴史を考えると解決できます。

今回時・条件を表す副詞節の中では未来形ではなく現在形を使うという文法ルールも歴史の観点から説明することができます。

要因1 昔の英語には未来形という考えが無かった

実は昔の英語には未来形という概念がありませんでした。しかしこれはよく考えればわかってしまうことです。

ではそれぞれ時制の異なる英文を見てみてください。

  • 現在形 I play the piano.
  • 過去形 I played the piano.
  • 未来形 I will play the piano.

現在形と過去形は動詞自体が変化しています。しかし未来形だけは助動詞のwillを利用して、未来の意味を(細かい意味は置いておき)表しています。

このように、未来形だけなぜか動詞を直接いじらず、助動詞という新たな単語を付け加えて表現しています。

そもそもおかしいですよね。

昔の英語は過去なのか過去以外なのかでしか考えていなかった

実は昔の英語は過去とそれ以外という、二つの軸でしか時を区別していませんでした。

そして未来のことを表したいときは現在形を用いていました。よく考えれば過去形は過去の一点を表しているのに対し、現在形は過去・現在・未来のすべてを含んだあいまいな時制でしたよね。

//現在形はどのような時に使うの?

 

そこで昔は現在形に未来の語句を補完すれば未来表すことができたのです(厳密には今もできる)

 

要因2 接続法

英語ではほかの言語で一般的に接続法と呼ばれるルールを仮定法と呼んでいます。そして昔の英語でも当然、条件を表す際には接続法という文法ルールを使っていました。

そこでよく考えてほしいのですが、昔は未来形という考えがありませんでした。そこで接続法の中で未来を表す際には現在形しか使えないのです。

しかし、これだけではすべてを説明することはできていません。なぜならば、接続法の中では動詞の原形が使われていたからです。

  • 現代の英語 If it rains,—.
  • 昔の英語      If it be fine,—

そこで英語の仮定法(接続法)についてちょっとだけ深く学習してみましょう。

仮定法は未来のようで未来じゃない

仮定法は日本語で言えば、「もし~だったら」や「~したとき」のようにまだ起きていないけれど、未来のことを表しています。

しかし、昔はそのようには考えていませんでした。

まだ起きていない、仮定の話は、未来に起きるとも限りません。そして現在形のように動詞を変化させて表現するのもおかしい(時制を与えるのはおかしい)という発想になりました。

そこで動詞に何も変化を加えない→動詞の原形を用いる考えにつながりました

しかし、現在では時制を与えるという考えが支配的になり、時・条件を表す副詞節の中では未来形ではなく現在形を使うという文法ルールが誕生することになりました。

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さの

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